バービーの思い出
これはバービーに感じた既視感だが、平ジェネFinalみたいな映画に似ている。フィクションの世界から現実へ境界を越えてくる、あの頃遊んでいた持ち主(視聴者)と対面するなんかは特に近しい。
ただし、今ここにある問題に向き合うほどのパワーは仮面ライダーにはない。ビルドでも戦争や科学のもたらす光と影を描こうとしていたが、現実のそれと比べても、ヒーローという強力な兵器同士の衝突に終始していた。毎週日曜朝30分の子供向け番組は戦争には似つかわしくはないばかりに、生々しい無辜の人々の死を仮面ライダーには背負うことができない。予算感的にも。
仮面ライダーというコンテンツには日本のヒーロー観、多くの視聴者の価値観に影響を与えるものではない。子供たちのエンタメで、一年ですぐに消えゆく彼らには功も罪もあまりないのかもしれない。
追記:
別に仮面ライダーを下げたいわけでは無いので、個人的に好きだった仮面ライダーを並べておきます。興味があれば是非見てみてください。全部平成だけれども。
平成仮面ライダー:クウガ、アギト、龍騎、電王、キバ、W、鎧武、エグゼイド
個人的に平成前半は2話ごとのゲスト怪人が多いので、彼らのデザインを見るだけでも十分楽しめます。